2010年10月06日

宇宙で一番明るい星

夜空を見上げると、無数の星が輝いている。しかし、それらの星々は明るさが異なるうえ、地球からの距離も色も違う。実際の大きさとか、特徴とかを区別するにはどうすればよいのだろうか。

星の明るさの尺度として、等級(magnitude)というものがある。整数または小数で表し、明るい星ほど値が小さく、2等星よりも1等星の方が明るい。そして、1等星より明るいのが、0等星、その下は、負の数で表すことになっている。1等級違うと、約2.512倍(100の5乗根)変化する。つまり、等級差が5等級の場合は、明るさはちょうど100倍違うことになる。等級の考え方は、歴史的に、肉眼の観測で得られた視等級(または実視等級:visual magnitude)から来ている。

実視等級は地球から見たときの見かけ上の明るさ。星の明るさは、距離の2乗に反比例するため、10倍の距離の置くと等級は5等級暗くなる。見かけ上の明るさだけでは不便なため、本当の明るさを表す単位が考案された。星を一様に地球から10パーセク(約32.6光年)の距離に置いたときの明るさを仮定するのである。これを絶対等級(absolute magnitude)と呼び、見かけ上の実視等級と区別して表す。たとえば、太陽は見かけ上もっとも明るい恒星であり、その実視等級はー26.7等級であるが、10パーセクの距離に置いた場合の絶対等級は4.8等級となり、これは”普通”の明るさだ。
220px-Wolf-rayet.jpg
今まで、観測できた明るい恒星の中でも、最も明るい星(絶対等級)は、いて座方向に位置するLBV1806−20と呼ばれる星で、2004年に発見された。当初太陽の4000万倍の明るさと言われていたが、最近ではせいぜい200万倍程度という意見もある。それまでは、1990年代の初めにハッブル宇宙望遠鏡で発見されたピストル星(Pistol Star)と呼ばれるLBVで、太陽の400万〜1500万倍明るいとされている。LBVとは、Luminous Blue Variableの略で、高輝度青色変光星と呼ばれる。

LBVは、やがて膨張を始め、高温の内部が露出して、恒星の一生の末期状態である青色巨星(別名、ウォルフ・ライエ星:Walf-Rayet Star)となり、やがて超新星爆発を起こすものと考えられている。(写真はウォルフ・ライエ星の想像図)

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posted by 火星ちゃん at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 恒星 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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